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カントリーレンガと曲線で描く柔らかな庭

先日、今年最後の大きな植木市も終わりいよいよ年末に差し掛かっていることは勘付いているものの・・・年々、年末感を感じぬままバタバタしているうちに気付けば新年!!という感じ。

今年も例に漏れず、そんな風に年末→新年と迎える事になりそうな予感です。

先日、無事にお引渡しをさせて頂いたN様邸の完成したお庭を今日は紹介したいと思います。

本日のブログは、ピンチヒッター永野がお届けいたします♡

出会い

N様との出会いは、夏が本格化してきた8月。

弊社がちょうど『イマなま』(その時の動画はコチラからご覧頂けます)の出演を果たした直後のご来店でした。

新築後2年が経過し、何もされていなかった裏庭の雑草の繁殖に耐え兼ねてのご相談でした。

とは言っても、私から見るとまだまだお手入れされている方だと思いましたが☺

ご要望

N様ご夫婦のご要望の第一条件は”脱・雑草”

これは絶対条件の上で

①犬走やお部屋から出る為のステップ等がなかった為、お部屋から出入りしやすい庭にしたい

②大きな掃き出し窓に沿って樹脂デッキを設置したい

③アンティークやカントリーな素材感はありつつシンプルなデザインを希望

④建物側面も雑草対策をしておきたい

⑤家庭菜園ができるスペースをお庭の中に確保したい

⑥駐車場スペースに構えてある立水栓をお庭の中へ移設し、それと共にお庭に合うデザインのものに変えたい(ホースが付けやすいようにしたい)

デザインと予算の兼ね合いから、今回は見送った項目もありましたが大まかにこのようなご要望でした。

ご夫婦でこれまでじっくり計画されていたことが伺えるほど、ご要望が明確で整理されたものだったので、プランニングする側としてとってもイメージしやすかったです。

プランニング

構造物でごちゃごちゃした雰囲気はあまりお好みではないと感じていたので、お庭の中で立体化してメインとするスペースは主に2つと決めました。

1つは、お部屋からお庭への出入りがしやすくなるよう樹脂デッキを少し大きめに構え2段デッキ仕様でお庭との段差も緩和しています。

これにより、段差解消の実用面ではもちろん、見た目にも樹脂デッキの重厚感が増しお庭のメインスペースとして魅せることが可能となります。

2つめは、お庭のほぼ真ん中に大胆に構えた家庭菜園用の花壇。

ここは、私の凝り固まった脳細胞のおかげでなかなか奥様の意図を汲むことができず…形状に悪戦苦闘しましたが、奥様のナビゲーションによりこの”バームクーヘン”花壇に行きつくことができました。奥様その節は本当にありがとうございました💦

花壇とレンガ敷きに使用したカントリーレンガ、そして弧を描いたアプローチで、広いお庭に柔らかい印象を加えます。

アプローチのベースはコンクリートですが、乾くと白っぽさが際立ち無機質になってしまう為、色粉を駆使してムラ感を出す仕様にしました。

樹脂デッキの前は、プールを出したりテーブルや椅子を置いても安定が取れるようにフラットなスペースを得意の洗い出しコンクリートで仕上げます。

建物側面はそれぞれ雑草対策を兼ねて、駐車スペースの増設と防草シート+砕石敷きという仕様で予算面も考慮して最低限に納めます。

完成

そうして完成したお庭はこんな風になりました。

雑草対策でお庭に手を入れる際に、雑草を嫌う余りとにかく地面を固めたいという想いが先行しがちかと思います。

限られたスペースであればそれも良い場合はありますが、折角のお庭を無機質なコンクリートで固めてしまうのは味気ない上に意外と予算もかかります。

キッカケは雑草対策であっても”ただ固めてしまえばいい”という概念から一旦離れ、お好きなテイストとそれに合わせた素材選びによって機能性とデザイン性を持ったお庭を計画的に造ることが可能となります。

それにより今まで想定していなかったお庭の利用価値が新たに生まれる事も知っておいて頂けると、これからのお庭造りに役立つかもしれません。

このアングル、最高に可愛い♡ありもしない母性が、たまに唐突に爆発するのであります。。。失敬!!

nagano

nagano

Symphonic Garden 営業 何気ない日々の暮らしにちょっとした楽しみと喜びを感じられる そんなお庭をお届けします。

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